[別紙]
夜叉ヶ池水生昆虫生息地保護林でのペットの持ち込みについて
近畿中国森林管理局では、ヤシャゲンゴロウ※1を保護するため、平成3年に夜叉ヶ池を含む周辺国有林を夜叉ヶ池水生昆虫生息地保護林※2に指定し、学識経験者、行政関係者、ボランティアパトロール等をメンバーとする「ヤシャゲンゴロウの保全に関する専門委員会(以下、「専門委員会」という。)」の意見を踏まえ、巡視、水質調査、木道設置、森林環境の保全等の保全管理事業を実施しております。
しかしながら、近年、入林者が増加し、入林者に起因する水質の悪化等が本種を取り巻く生態系に対し悪影響を与えております。
このため、平成15年に、専門委員会の意見を踏まえ、森林管理署長が、夜叉ヶ池保全のための具体的な措置として、池及びその周辺でのたき火、煮炊き、水遊び、手洗い、トイレ、神事におけるお清め(塩まき、酒まき)、ペットの持ち込み等の禁止を決めたところであります。
この中で、ペットをつれての入山については、ペットの進入による保護林内の異物の侵入を防ぎ、池の状況を清澄に保つための必要な措置として、お断りをしているところであります。
これらの措置については、専門委員会の意見を踏まえ、登山口である駐車場に看板を設置するとともに、ボランティアパトロール員がチラシの配布を行い、ご理解とご協力をお願いしているところであります。
また、現在、公告縦覧中である「ヤシャゲンゴロウ保護増殖事業計画※3(農林水産省、環境省)」においても、「生息地における水質の悪化を引き起こす行為等の防止」を明記しており、今後、同計画に基づき、水質保全措置の観点から、必要な対策を実施していくこととしております。
このように、保護林へのペットの持ち込みについては、法律で禁止しているものではありませんが、同保護林は、絶滅危惧種であるヤシャゲンゴロウの唯一の生息地であり、ヤシャゲンゴロウの絶滅を防ぐためには、今後とも、生息環境を保全するための適切な措置が必要であることをご理解いただき、同保護林内へのペット持ち込み禁止にご協力を頂くようお願いします。
今回の貴協会からのご質問については、次回の専門委員会においてご紹介するなどにより、今後の普及啓発活動の参考として参りたいと考えております。
つきましては、貴協会に置かれましても、同保護林の趣旨をご理解頂きますようお願いいたします。
※1:ヤシャゲンゴロウは、平成8年に「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」に基づく国内希少野生動植物種に指定されている。
※2:保護林制度は、原生的な天然林や、貴重な動植物の保護、遺伝資源の保存等を目的として、 区域を定め、禁伐等の管理経営を行うことにより、森林を保護する国有林野事業の制度。
※3:保護増殖事業計画は、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」に基づき、 保護増殖事業の適正かつ効率的な実施に資するため、中央環境審議会の意見を聴いて環境大臣 及び保護増殖事業を行おうとする国の行政機関の長が作成するもの。
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