●●福島県 吾妻小富士

看板A

看板B

設置場所 看板A:浄土平有料駐車場脇のビジターセンター(湿原脇))
看板B:同・道路を挟んで吾妻小富士遊歩道入り口脇
撮影日 03年8月
その他情報 看板Aの設置者名は「環境省」。
調査状況 @ 03年10月8日●看板Aの設置者である「環境省」内の組織で、このエリアを管轄している「自然環境局北関東地区自然保護事務所」に対して、メールにて「調査票」を送付しました。
A 03年11月19日●1ヶ月を経過しても回答がないため、「自然環境局北関東地区自然保護事務所」に対して督促メールを送付しました。
B 04年1月5日●上記督促メールの送付より1ヶ月を経過しても回答がないため、文書による2度目の督促を行いました。
C 04年1月11日●環境省自然環境局北関東地区自然保護事務所 より1/8付の文書による回答がありました。→回答の全文はこちら
D 04年1月31日●上記環境省自然環境局北関東地区自然保護事務所宛に、お礼とご提案のメールを送信しました。→メールの全文はこちら
E 04年3月7日●上記「提案」に対するご回答がないため、督促メールを送付しました。
F 04年5月23日●環境省自然環境局北関東地区自然保護事務所には一般からの問い合わせに回答する意思がないと判断し、O-DOGの公式サイトで公開した旨をメールでお知らせしました。→メールの全文はこちら
C犬の同伴制限に関する調査票」への回答

日本アウトドア犬協会御中


私共、環境省北関東地区自然保護事務所では、関東北部から新潟、南東北にかかる地域での、日光、磐梯朝日両国立公園の管理をはじめ、絶滅のおそれのある野生動植物の保護や、自然環境保全地域、鳥獣保護区での保護管理に関する業務を担当しております。
国立公園の管理にあたりましては、優れた自然を保護し、国民がこれらの自然と快適にふれあえるよう、適切な管理に努めたいと考えております。しかし、残念ながら、心ない利用者による植物の盗掘等自然を痛める行為や、マナーを心得ないペット同伴者によって他の利用者が迷惑を被り、また危惧される状況も見られることから、これらの行為で、自然が損なわれ、また、他の利用者の迷惑とならないよう、看板等により注意喚起を行っているところです。
以下、調査票に基づく項目に回答します(まとめたところもありますがご了承ください)。

■回答者の所属機関と部署
環境省自然環境局北関東地区自然保護事務所 利用指導官 
■現地を管理している機関の名前
浄土平ビジターセンター周辺は、環境省が所管する土地で、浄土平ビジターセンター等の建物、歩道等を環境省が整備、管理しています。また、これらの施設の維持管理や清掃等の業務は当所との契約により、財団法人自然公園財団浄土平支部が行っています。
■具体的な告知および周知の方法
 看板Aは、環境省北関東地区自然保護事務所が設置し、浄土平地区に4基所在し、次のとおり記述しております。「国立公園を利用するにあたっては、五感を使って自然を観じ、いつまでも自然と人間がつきあっていられるよう、マナーを守りましょう。(中略) 動物(ペット)は持ち込まないでください」

 看板Bは、(財)自然公園美化管理財団浄土平支部が設置し、浄土平地区に5基所在し、次の標示となっております。「灰色地に駐車禁止標示類似マーク(赤)内にイラスト(黒色)」
■誰がその制限を行うことを決めたのですか?
■その制限をはじめたのはいつですか?
■制限を行うようになった理由を教えて下さい
・(看板A):近年、ペットにリード等を付けず、ペットを自由に運動させたり、糞尿を自由にさせる等の、マナーのないペット同伴者が見られるようになり、公園利用者や、自然公園指導員、パークボランティア等の方々から対処を求める意見を聞く機会が多くなってまいりました。マナーのない行為は、他の公園利用者にとって迷惑となるばかりでなく、場合によっては植物の損傷等を引きおこすおそれもあります。冒頭に申し上げました趣旨のとおり、これらの対策の一環として、平成15年当初に、マナーのないペット同伴者に注意喚起を求める意味から看板内の表示としています。

・(看板B):平成15年8月に、マナーのない犬同伴者が、リードを外し、立ち入り禁止制限柵の中の湿原内を自由に運動させ、マーキングを多数行わせ、それを注意した者と口論となるといったトラブルがございました。この事件を契機に当標識を設置いたしました。

 現在の表現方法を伴った標識に、訝しくお感じになっていらっしゃることも理解しておりますが、浄土平は、国立公園の標高1,600mの山岳地であり、近年、その眼前に聳える吾妻小富士では、中高年男女の利用が非常に多くなっており、登山階段の路面には火山れき(小石)がありスリップに注意する必要があります。が、このような場所で、ペット同伴に際してリードを短く持つ等の配慮がなされない方があり、利用者に不安や危険な状況をもたらしている実情がございます。(正確な記録ではなく利用者からの苦情等に関する担当者の記憶に基づくものですが)。

 また、湿原内での幅員の狭い単線木道上では、歩行者同士のすれ違いにも気を使いますが、相手側がマナーのないペット同伴の場合、どちらかが地面に降りるなどしなければならず、裸地化進行の一因になる畏れがございます。このように、マナーのないペット同伴の方がいらっしゃる場合、一般利用者が、普段でも注意を払わねばならない登山道等の利用に際して、目的外の事象にも気を遣わなければならない状況が生じてまいります。

公園の利用に際して不安や危険な状況が生じることや、優れた自然環境の保護上支障が生じるといったこれらの状況を踏まえての上記取組につきまして、何卒ご理解、ご協力をいただけますようお願いいたします。

 なお、今後、公園利用者の動向に注意を払いつつ、看板の補修等の際に、表現を若干変更することも検討したいと考えておりますことを申し添えさせていただきます。

平成16年1月8日
環境省自然環境局北関東地区自然保護事務所 利用指導官


D Cの回答に対するお礼と提案

from:O-DOG事務局長
date:2004年1月31日 16:14
to環境省自然環境局北関東地区自然保護事務所 

subject:御礼とご提案


環境省自然環境局北関東地区自然保護事務所 利用指導官様


日本アウトドア犬協会(O−DOG)と申します。
山岳地域の犬同伴制限の調査にご協力いただきましてありがとうございます。

過日当会がお送りした「福島県・浄土平における犬の同伴制限について」の調査票のご回答、たしかにいただきました。
いただいたご回答はあらかじめお断りしましたとおり、O−DOGの公式サイトにて公開させていただきました。
下記URLにてご確認いただければ幸いです。

いただいたご回答の内容を拝見しましたが、看板設置の趣旨は、マナーを心得ないペット同伴者に対する注意喚起とのことですので、愛犬家に趣旨の徹底を図り、マナーの遵守とトラブルの防止を図って浄土平の自然をより多くの人が楽しむためにはどうしたらいいか、当会事務局内でも検討しましたので、いくつかの提言をさせていただきます。

1、まず、今回の措置は「ペット同伴者にたいする注意喚起」が目的とのことですが、看板の文言は「動物(ペット)は持ち込まないでください」との禁止措置となっています。これではルール・マナーを遵守した登山者をも締め出す結果になります。「ペット同伴者」を対象にした一律利用禁止ではなく、マナーの問題はマナーの向上に関する注意情報の発信と指導によって解決すべきと考えます。

2、法的強制力をもって入山禁止ができない現状、利用者との無用のトラブル防止を図る観点からも、禁止以外の解釈のできない現在の看板の文言は、「利用の場合のルール・マナーの遵守」と「ルール・マナーを遵守できない利用者の利用お断り」に情報発信の基本を変更することが妥当と考えます。

3、また、看板Aの文言は「動物(ペット)」となっており、ご回答にも「ペット」あるいは「ペット同伴者」という言葉が繰り返し出てまいります。しかし規制の対象として想定されているのはほとんど飼い犬であると思われます。「ペット」となると、規制の対象も拡散し、対応策も広くなります。
したがって、情報発信の対象を犬の飼主に焦点を定め、犬連れ利用者に対する具体的な注意喚起を行ない、趣旨の徹底を図られることが、問題解決の筋と考えます。

4、ご回答の「制限を行なうようになった理由」を拝読し、犬連れの来訪者に公園内でしてはならないことを明確に自覚してもらうためには、看板の注意喚起情報を以下のような行動レベルで利用者に伝わるより具体的なものに改変されることを提案いたします。

●犬はかならずリードにつなぎ、ほかの利用者への迷惑にならないようご注意ください。
●犬を連れての木道への立ち入りはご遠慮ください。
●公園に立ち入る前に犬の排泄を済ませてください。
●万一公園内で排泄された犬の糞尿は飼主がかならず始末し、持ち帰ってください。
●上記マナーの守れない方の、犬を連れての公園の利用はご遠慮ください。

5、上記のように看板の文言を改変されることに伴って、現行看板Bの「犬禁止」のデザインも、マナー遵守にふさわしいものに変えられるようお願いいたします。


当会は、人と犬との共生、および山岳地域の自然保護の推進を課題に運動をすすめております。
このような観点から、より実効性の高い対応策をご提案させていただきました。
趣旨ご高察いただき、ご検討の結果をご連絡いただければ幸甚でございます。
当会でも、公式Webサイトやセミナーで、会員のみならず広く一般愛犬家に対しても、浄土平における犬同伴利用のマナー遵守を訴えていく所存です。

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犬といっしょに歩く。いっしょに遊ぶ。いっしょに、生きていく。
日本アウトドア犬協会"O-DOG"
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F 回答する意思がないと判断し、O-DOGの公式サイトで公開した旨を通知したメール(04年5月23日)

from:O−DOG
date:2004年5月23日 11:44
to:環境省自然環境局北関東地区自然保護事務所

subject:「浄土平における犬の同伴制限について」

環境省自然環境局北関東地区自然保護事務所 利用指導官様

日本アウトドア犬協会(O−DOG)と申します。

掲題についての当会の調査にご協力いただき、御礼申し上げます。

本年1月8日付にて当会の調査に対するご回答をいただきましたが、これに関して当会から1月31日付で、ご回答内容に関する一部疑問点の確認、ならびに犬連れ登山者に対するより的確な情報発信を行ない、全ての利用者が浄土平を安心して楽しめることを目的にしたご提案をさせていただきました。
しかしながら当会からの確認と提案に関して、貴事務所からはその後何らご回答をいただけないため、3月7日付でご回答をいただきたい旨のお願いを再度いたしましたが、いまだにご連絡をいただけないまま、約4ヶ月が経過しております。

残念ながら環境省自然環境局北関東地区自然保護事務所には、登山者の犬連れ同伴制限についての一般からの問い合わせや提案に懇切に対応していただく意思がないと判断させていただき、その旨、当会の公式サイトにて公開させていただきました。
公開内容は以下のURLでご確認いただけます。
とりあえずご連絡まで。

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犬といっしょに歩く。いっしょに遊ぶ。いっしょに、生きていく。
日本アウトドア犬協会"O-DOG" 事務局長

Webサイト http://www.o-dog.net/
Email iinfo@o−dog.net
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