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2007年07月20日

vol.12「おやつがなければ集中しない

今回も引き続き「『おやつが無ければ集中しない』を考える」と題して、
フードを使うトレーニングを効果的に利用する方法を考えてみたいと思います。

皆さん、こんにちは!
ドッグインストラクターの渋井加寿江です。

季節も春に変わり、暖かい日が多くなって来ました。
今年は桜も早く咲き始めて、お散歩がてら花見をするのも楽しいですね。
ただ、今年は黄砂の影響でアレルギー疾患が多くなっていると聞きました。
花粉症や喘息をお持ちの方には辛い陽気ですが、気持ちのいい春をご愛犬と一緒に
楽しく過ごしてくださいね。

さて、今回も引き続き「『おやつが無ければ集中しない』を考える」と題して、
フードを使うトレーニングを効果的に利用する方法を考えてみたいと思います。


◎おやつが「キュー」!

「キュー」とは、行動のきっかけになる刺激の事を言います。
「コマンド(指示)」もそうですし、「ハンドシグナル」もそうですね。
そして、私達が余り意識していない「微妙な体の動き」や「表情」なども
「キュー」としてとらえられている事も多くあります。
例えば、「フセ」を指示する時に前屈みになる、「おいで」の指示を出しながら両手を広げる…など、
1つの指示に対しても無意識で色々な「キュー」が重なって出ている場合がありますね。

実は犬はこのいろいろな「キュー」も読んでしまっているのです。
無駄な「キュー」はトレーニングの中で徐々に取っていかなければなりません。
外でお買い物をして大きな荷物を抱えている時、
犬をフセさせたいと思っても体を前屈みにしないとフセてくれない、
それでは不便ですし、きちんと最後までフセを理解させたとは言えません。

その中でも大きな刺激の「キュー」がおやつです。
行動のきっかけとしておやつを捉えていては、おやつが無ければ行動しない犬になってしまいます。
例え今、おやつが無くてもハンドラーの望む行動をすれば
報酬として後からおやつがもらえるかもしれない…と予測させ、
おやつの「キュー」が無くても行動できるように、きちんと報酬に切り替えていく事がとても大事になります。
そして「キュー」から「報酬」に切り替えられたら、
次は『報酬をランダムに与える』という「ランダムの強化」を使って
少しずつ報酬の回数を減らしていくようにします。

「ランダムの強化」とは、毎回毎回報酬を与えるよりも、ランダムに報酬を与えていく方が
『次こそは…!』という予測が働き、強化が強くなる事を言います。
例えばパチンコが大好きな人がいます。
何度か大当たりを経験すると、たとえ負ける日があっても『明日はきっと…。』と
またパチンコに行きたくなってしまいますよね。
「ランダムの強化」を上手に使って、
おやつが無くても行動が出来るようにきちんとトレーニングしていきましょう。


◎おやつだけが報酬ではない

最初にお話しましたが、モチベーショナルトレーニングにとっての報酬とは、
その犬の望む物すべてが含まれます。
食べ物だけでは無いのです!
ここで皆さんにも考えて頂きたいと思います。

☆皆さんの愛犬の大好きな物・事・場所などを、どのくらい知っていますか?
☆そして、それをきちんと管理出来ていますか?

例えば、ドアの前でオスワリをしていられたら「お散歩に行く」という報酬を出す事で、

興奮を押さえ、スマートにお散歩にいかれるようになります。
その犬にとっても「お散歩に行く」事はとても嬉しい事ですよね。
おやつだけに頼らず、いろいろな報酬を上手に使うという事もぜひ実践して頂きたいと思います。


次回は「『こわい』の克服法」と題して、犬にとって苦手なものや不安なものに対しての
トレーニングについてお話したいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました♪

投稿者 O-DOG_Staff : 16:07