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2007年01月30日
vol.10「いつでも どこでも ~般化と弁別」
今回は「いつでも どこでも」と題して、犬の行動の般化と弁別についてお話ししていきます。
皆さんこんにちは!
ドッグトレーニングインストラクターの渋井加寿江です。
すっかり秋も深まり、爽やかな秋晴れが続き過ごしやすい毎日ですね。
犬達も暑さから解放されホッとしているのではないでしょうか?
でも冬も間近に迫っていますし、この時期は人間も風邪など引きやすくなりますから体調
管理には充分気をつけて下さい。
愛犬と共に元気に秋の行楽を楽しんで下さいね!> > ■「いつでも どこでも」出来るようになるには
前回でお話した「お顔の管理」ですが、実際にトレーニングをはじめてみると
なかなか上手く行かないシチュエーションもあるのではないでしょうか?
○家の中では完璧に出来るのに…。
○知らない場所に来てしまうとなかなか集中出来ない…。
○自分以外の人とは上手に出来ない…。
これは単に犬が「知っているけどやらない」という場合と、そうではない場合とが考えられ
ます。
今回はそうではない場合、つまり「知っているけれど、いつもと条件が違うのでできない」
ということについてお話しましょう。
■般化と弁別って何?
人と犬とでは物のとらえ方や脳の中の情報処理の仕方に大きな違いがあります。
この大きな違いに「般化」と「弁別」があります。
「般化」とは、ある行動を学習すると、色々な場所や環境でも同じ行動を繰り返し行うことが
出来ることです。(行動そのものを覚える)
例えば、子供が靴紐の結び方を習うと、色々な場所、違う靴などでも靴紐を結ぶことが
出来るようになります。
どの靴でも靴ひもが結べるのは、この行動が「般化」されているということなのです。
一方、「弁別」とは、ある行動を学習しても、違う環境では同じ行動をすることが難しく、
学習した場所や形・状況などと関連付けて学習することをいいます。(行動とそれに関連
する事をセットにして覚える)
例えば、家のリビングでフードボールの前ではオスワリができるのに、公園や外ではオス
ワリが出来ないというとき、
犬は、「オスワリ」という行動を状況とセットにして学習していることになります。
これが「弁別」です。
人の情報処理の仕方は「般化」を得意としていますが、犬の情報処理の仕方は「弁別」
が得意なのです。
逆に言えば、犬にとって「般化」するということは難しいということですね。
でも、犬は「般化」が絶対に出来ないというわけではありませんし、
きちんと「般化」するまでトレーニングを続ける事で、新しく学習した行動も忘れにくく
なります。
例外的に、危険に迫られた場合など、本能的に「危機回避本能」で対処する場合には、
「般化」が起こりやすいと言われています。
「般化」が起こりやすいという事は、「危機回避」から来る問題行動は定着が早く、
なかなかすぐには消せないという事になるのです。
■「いつでも どこでも」出来るように、環境や状況を変えてトレーニング
このことからもわかるように新しい学習をする上でとても大切な事は、
環境や状況を変えてトレーニングをするという事ですね。
前回お話したように、繰り返し色々な環境や状況でトレーニングする事や、
「ディストラクション(色々な刺激や障害)」を使ったトレーニングをする事によって、
犬の行動はより般化しやすくなります。
きちんと最後までトレーニングをするという事は、まさに「いつでも どこでも」が出来る
ようにしていくという事なのです。
犬の学習の仕方なども理解した上で、楽しく集中したトレーニングをしていきましょう。
次回は「『おやつが無ければ集中しない』を考える」と題してお話したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
投稿者 O-DOG_Staff : 2007年01月30日 21:55