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2006年05月07日
vol.6 「トレーニング=遊び」
今回は「トレーニング=遊び」と題してお話したいと思います。
4月になってしまいましたが、今年最初の登場です。
皆様、今年もよろしくお付き合いください♪
■トレーニング=かわいそう!?
トレーニング、訓練と聞くと、「厳しい」「かわいそう」「こわい」…というような
イメージを抱いてこられた方は多いのではないでしょうか。
それは、これまでのトレーナーさんや訓練士さんが、トレーニングで「罰」を
用いたり、「嫌悪刺激」を利用してきた歴史があったから。
前回の「犬の行動原理」でも少し触れましたが、これらの方法が有効な場合も
ありますが、犬の個性やタイミングの良し悪し、技術力によっては、犬に大きな
誤解を与えてしまう場合があります。
これが副作用となって問題が悪化してしまうケースも少なくありません。
そこで現在では、副作用を起こしにくいトレーニング、わかりやすいトレーニン
グを行うことが主流となってきているのです。
罰を使わず、犬の自発的な行動に対して「タイミングよく報酬(トリーツやおも
ちゃ、遊びなど)を出す」ことで犬の行動を形づくってゆく。
このような「モチベーショナル・トレーニング」は、実は、人にも犬にも楽しい
ものなので、犬も喜んで参加するようになります。
どうしたら自分の欲しいものが手に入るのか・何をしたら飼い主からそれを
もらえるのか、犬自身が考える。
その時、トレーニングは、犬たちにとって楽しい遊びになるのです。
■「はなせ」を教える
では、具体的にどう考えればいいのでしょうか。
例えば、犬に、くわえているものを離させるトレーニングするとしましょう。
1:犬の好きなおもちゃを用意し、まず犬がきちんと待っていられたら「OK!」
と言って許可を出し、おもちゃをくわえさせます。
犬がおもちゃをくわえたら、その場を盛り上げて楽しくひっぱりっこをしてあげ
て下さい。
2:少ししたら今度はおもちゃをゆっくり体に引き寄せ、犬がおもちゃを放すま
でじっと待ちます。
この時何も言葉はかけません。目線をそらし、かたくなにじっとしています。
3:犬がつまらなくなって自発的におもちゃをはなしたら、すぐに褒めておもちゃ
をいったん引き上げます。
そして、飛びついたり、吠えたりせず静かにしていたら「OK!」と許可を出し、
また遊んであげます。
これを何回も繰り返しているうちに、犬は「自分がおもちゃをはなせば、また遊
びが始まる」という事を覚えます。
4:犬がおもちゃを離す時間が早くなってきたら、ここで「はなせ」と、コマン
ドをつけていきます。
はなす寸前に「はなせ」と声をかけ、はなしたら褒めてあげてまた遊びを始めま
す。
おもちゃを離したら一巻の終わり…と考えている犬はなかなかおもちゃをはなし
ませんし、「はなせ」を教えるのにも苦労します。
でも、このように教えてゆけば、犬たちは人間に対抗したり叱られたりすること
なく「はなせ」を身につけることができます。
人間にとっては、ある目的のために犬をトレーニングしていることになるのです
が、犬にとっては、楽しい遊び以外のなにものでもないことがおわかりいただけ
るのではないでしょうか。
そして、「トレーニング」と考えるとちょっと構えてしまうかもしれませんが、
「遊び」の一種だと考えれば、気軽にトライできますよね。
どうぞ、ご自身の愛犬と一緒に、楽しく遊び、楽しくトレーニングをなさって
下さい。(^^)
犬の行動を強化するさいに働く行動原理については、前回のTIPS「犬の行動原理」
をご参照下さい。
「罰を用いることのリスク」とはどういう事なのか、次回はその辺りをお話したい
と思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
投稿者 O-DOG_Staff : 2006年05月07日 18:13