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2006年03月31日

vol.5「犬の行動原理」

犬は「なに」を、「どうやって」学習するの? トレーニングを組み立てる基本はここに。

皆さんこんにちは!
ドッグトレーニングインストラクターの渋井加寿江です。

冬到来!で、寒さも身に凍みてきましたが、皆さんは風邪など引かれてないですか?
今年の冬は「鳥インフルエンザ」に注意と言われていますね。そんな中、アメリカでは「新型犬インフルエンザ」という犬に感染するウイルスが流行しているそうです。
飼い犬やレース犬などの間で流行っているようですが、致死率は5~8%とまあまあ低いもののやっぱり怖いですね。
今のところ日本上陸はまだないようですが・・・。

何事も予防が1番!!
人は手洗い、うがいなどをこまめにして、犬達もブラッシングや足洗い、拾い食い等させないなど日頃から気をつけて、元気に冬を乗り切ってくださいね。


■犬が学習する時の「4つの原理」

では、今回は「犬の行動原理」についてお話したいと思います。
皆さんは犬達がどのように学習をするのか知っていますか?

まず覚えておいていただきたいこと、それは
【犬の学習は「行動の後の結果」によって左右される】
ということです。

行動の後の結果が「犬にとっていい結果」ならばその行動は増え、「犬にとって悪い結果」ならばその行動は減るのです。
そしてこの「原理」は4つに分類されます。

1. 行動の後にご褒美を与える → 行動が増す
 例) 他人が近づいた時にオスワリをするとその人からご褒美をもらえる →行動が増す

2. 行動の後のご褒美を取り去る → 行動が減る
 例) 大好きな人が近づいた時に嬉しくて飛びつくとその人がいなくなる→行動が減る

3. 行動の後に嫌悪刺激を与える → 行動が減る
 例) 郵便配達の人に吠えたてると顔に嫌な匂いのスプレーがかかる→行動が減る

4. 行動の後に嫌悪刺激を取り去る → 行動が増す
 例) カラーとリードを地面に引き下げて圧力をかけ続け、犬が伏せたら放す。→行動が増す 

いかがですか?とってもシンプルでしょう?


■適切な使い分けが大切

犬のトレーニングには、意識する、しないに関わらず、この「4つの原理」が働いています。
皆さんも、自分の愛犬に「オスワリ」や「フセ」を教える時には、実はこの原理を利用してきたんです。
そして、この4つの原理を理解した上で、目的やシチュエーションに応じて上手に利用することによって、犬にとっても、飼い主さんにとっても、より効率よい、より楽しいトレーニングが可能になるのです。

モチベーショナルトレーニング(動機付けを使ったトレーニング)で利用されるのは、1と2の原理です。
犬にとって効果的かつ人道的な方法であるとともに、犬の自発的な行動を強化することが出来ます。
モチベーショナルトレーニングの最も先進的な方法のひとつとして「クリッカートレーニング」があります。

3と4の原理を利用したトレーニングは強制や嫌悪刺激を用いる方法で、犬は危機回避(危険な事や嫌な事を避ける)の本能から学習しています。
ただ、このような「刺激によるトレーニング」は、与えられる刺激に慣れてしまうと学習を妨げる場合がある上、シャイな性格の犬に対して強制や嫌悪刺激を用いた場合に、恐怖や逃避・攻撃などの行動の引き金となってしまう可能性があることも、知っておいて下さい。

犬の性格や情緒もよく考えて、方法を使い分けることが大切です。


次回は「トレーニング=遊び」と題してお話したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました♪

投稿者 O-DOG_Staff : 2006年03月31日 16:02